
禁煙のすすめ
病気の原因
咽頭のがんの95%、肺がんの75%、食道がんの50%、胃がんの25%は、喫煙が原因だということ知っていますか?
タバコの中には何百という有害物質が血液中に入り、全身をめぐり、血管の内皮細胞を傷つけます。傷ついた血管にはカサブタができ、血管を硬く変化させてしまうのが「動脈硬化」です。動脈硬化を起こすと血液の流れが悪くなり、その先に血液が回らなくなり、細胞が死にます。心臓で起こると心筋梗塞に、脳で起こると脳梗塞になります。そこで体は血流を維持するためにカサブタを溶かそうとします。カサブタを構成しているエラスチンという弾性繊維を分解するエラスターゼという酵素を白血球から出すのです。
ところが、エラスチンは全身の弾力のある場所にあり、その一つが肺。
肺胞の弾力を司るエラスチンが分解されてしまえば、肺はふくらみっぱなしで、呼吸困難に。これが肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)という病気です。肺気腫の95%はタバコが原因なのです。一旦気腫を起こしてしまうと、酸素ボンベが手放せなくなり、寿命を著しく縮めてしまいます。
さらにタバコの煙はのどや気管の粘膜を傷つけます。そこで禁煙をすれば傷口は細胞分裂によってふさがれるので問題ないのですが、喫煙を繰り返すことで、細胞分裂が限界に達し「永遠に細胞分裂をする修復細胞」があらわれます。それが「がん」です。
美肌のためにも
エラスチン(弾力繊維)は肌の弾力を保つ若返り物質です。
皮膚のエラスチンが溶かされてしまうと、顔にたるみやシワができ、血流が悪くなってくすんできます。
新陳代謝が悪くなるので、シミもできます。
健康のためだけではなく、若々しい肌を保つためにもタバコはやめましょう。
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