牧草牛

牧草牛(グラスフェッドビーフ)とは

アニマルウェルフェア(動物福祉・家畜福祉)に基づき、自然環境の中で放牧され、牧草だけを食べて健康に育った牛のこと。

完全放牧で育った牛の肉は「グラスフェッドビーフ」(牧草飼育牛)といって、臭みもなく、オメガ3脂肪酸やタンパク質、鉄分、ビタミンなどの栄養分がたっぷりです。

ニュージーランドの牧草牛

ニュージーランドは世界有数の牛肉輸出国で、国をあげて安全な牛肉を提供できる環境を整えています。 そして、ニュージーランドの牧草牛は、草だけを食べて育つので、穀物の肥育の牛に比べ、成牛になるのにかなりの時間がかかりますが、オメガ3が豊富です。

それに対して、アメリカンでは、牛は狭いケージに閉じ込められたうえに、遺伝子組み換えの大豆、トウモロコシの油のしぼりかすを錠剤状にしたペレットを与えられ、女性ホルモンや抗生剤を注射されて飼育されるので、わずか8ヶ月で巨大な成牛になります。女性ホルモンの含有量が和牛の600倍だったという医学論文もあります。これにより、乳がんや前立腺がんなどのホルモン依存性がん増加に関連していることが示唆されています。日本では、ホルモン剤の投与は認められていませんが、狭い畜舎で育てられている現状は変わりありません。

グレインフェッドビーフ

日本のブランド牛をはじめとする牛肉にも、おいしいものはたくさんあります。しかし残念ながら、アニマルウェルフェアに合致した牛肉はほとんどありません。

狭い畜舎の中で、穀物飼料を与えられ飼育されている牛が多いのです。そういう牛のことを「グレインフェッドビーフ」(穀物飼育牛)といい、その穀物飼料のほとんどが、オメガ6や遺伝子組み換えのオメガ9の油からなる配合飼料なのです。

動物実験でも、遺伝子組み換えのハイオレイックタイプの油を与えられた動物は、オメガ6の油を与えられた動物よりも死亡率が高いという結果が出ています。 つまり、そういう穀物を与えられた牛の肉はもちろん、その牛からとられた乳製品は、私たち人間にとって害毒であるということです。

肉を食べるときは、その動物がどれだけ健康な状態で育てられたのかを考える必要があります。

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