
ポリフェノールについて
ポリフェノールとは、植物が自身を活性酸素や虫など外敵から守るために作り出す物質です。
光合成によってできる植物の色素や苦味成分で、植物細胞の生成や活性化などを助ける働きを持っています。また、抗酸化作用が強く、生活習慣病の予防に効果的です。
ほとんどの植物に含有されるこのポリフェノール、種類はなんと5,000以上もあります。
チョコレートやココアに含まれる「カカオポリフェノール」や、緑茶に含まれる「カテキン」、カレーのスパイスとして使われる「クルクミン」なども、ポリフェノールの一種です。
ポリフェノールの効果
たくさんの種類があるポリフェノールは、それぞれ身体に及ぼす影響も異なります。ポリフェノールを多く含む食材の、代表的な健康効果の一例を見ていきましょう。
●チョコレートやココアに含まれる「カカオポリフェノール」
ストレスの緩和効果があり、勉強や仕事で疲れた時に、少量とるとリラックスします。高血圧予防、動脈硬化予防、アレルギー症状の緩和、便秘改善、肌トラブルの改善などの効果も。
●ごぼうに多い「タンニン」「クロロゲン酸」「アルクチゲニン」
ごぼうのポリフェノール含有量は、野菜の中でもダントツに抜きん出ています。皮の表面近くにより多く含まれているため、皮をむかず、水にさらないで摂取するのが理想。老化防止、生活習慣病予防に効果的です。
●コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」 がん予防(細胞の突然変異を防ぎます)、シミ予防などに効果があります。
効果的に摂取
ポリフェノールは水溶性です。そのため、体内に入っても3~4時間で排出されてしまうので、こまめに摂取する必要があります。
毎日の食事に無理なく取り組めるようにしましょう。
食事にはジュースよりも緑茶やコーヒー、おやつにはケーキよりもビターチョコレートを…など、意識して選択するのが良いでしょう。
ただ、いずれも摂り過ぎは良くありません。
また、ポリフェノールを単独で摂取してもあまり意味はなく、
他の栄養素と一緒に摂ることで、はじめてその効果が表れます。 無理なく上手に摂取して、サビない身体を目指しましょう。
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