5大疾患を食事で予防する方法

5大疾患とは、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患のことをいいます。
私たちの体は毎日の「食事」でできています。
「体にいいもの」「ダイエット食」「スーパーフード」「糖質制限」等、情報が溢れている時代だからこそ、私たち一人ひとりが正しい知識を身につけ、「正しい食事」を実践していくことが必要不可欠なのです。

どのように食生活を改善すれば良いのでしょうか?

一つの基準としてわかりやすいのは、
メタボリックシンドロームを減らせばいいのです。
※メタボの診断基準

  1. 「太いウェスト」
  2. 「高血糖」
  3. 「高脂血症」
  4. 「高血圧」
    それでは、メタボの原因を検証してみましょう。

<原因①>カロリーと糖質

まずは、カロリーについて。
1gあたりのカロリーは次のとおりです。

  • 糖質・・・4キロカロリー
  • タンパク質・・・4キロカロリー
  • 脂肪・・・9キロカロリー

脂肪は糖質とタンパク質の倍以上のカロリーですが、脂肪が一番太るというわけではありません。
むしろ、単独でとれば、脂肪細胞中のホルモン感受性リパーゼ(HSL)が働き、脂肪を分解するので痩せます。
次に、タンパク質は、脂肪に変化しないので、いくら食べても太りません。
しかし、糖質をとると、脂肪細胞表面の糖輸送体(GLUT)が働き、糖質を脂肪細胞中に運び、脂肪に変えるので太ります。肥満の原因は、カロリーではなく糖質の過剰摂取です。
他にも・・・

  • 糖質は血管内のコラーゲンと結びついて、終末糖化産物(AGE)という頑固なコゲをつくってしまいます。これが、動脈硬化となり、心筋梗塞・脳梗塞の原因となるのです。
  • がん細胞は、糖質を栄養にして発育します。白米、パン、麺、小麦粉と砂糖で作った菓子、ポテトのような精製した糖質は、なるべくとらないほうがいいでしょう。
  • 果物も皮をむいてしまったら糖質の固まりです。しかし、果物や穀物の皮に含まれるポリフェノールには、抗酸化作用・抗菌作用・創傷治癒作用があります。

<原因②>油脂

私たちの身近にある「サラダ油」は、「オメガ6オイル」です。
(サラダ油・・・菜種油、紅花油、ひまわり油、とうもろこし油、大豆油、米油、綿実油、グレープシードオイル、ごま油) オメガ6オイルは、炎症作用と凝固作用によって、がんや心筋梗塞、脳梗塞の原因となります。
また、トランス脂肪酸は、体細胞やホルモンに入り込み、機能異常をきたすので、なるべくとらないほうがいいでしょう。
これに対し、積極的にとりたいのがオメガ3オイル。
オメガ3オイルは、抗炎症作用によってアレルギーやがんを抑制し、凝固作用によって心筋梗塞、脳梗塞を予防します。オメガ3オイルは、熱に弱いので加熱調理はせずに、料理の仕上げに和えたり、サラダにかけて食べるのがおすすめです。
オメガ3オイル・・・エゴマ油、亜麻仁油、サチャインチオイル

<原因③>塩分

塩分のとりすぎは、高血圧をきたし、心筋梗塞や脳卒中の原因になります。
がんは、塩分を使って増殖していくので、がん細胞の成長を抑える意味でも減塩は重要です。
塩は体に必要な栄養素ですが、食材に含まれている塩分で十分です。
また、化学調味料には、興奮性の神経伝達物質が含まれていて、食べた瞬間に幸せな気持ちになるので、非常に依存性が高いのです。
そして、知らず識らずのうちに依存症になり、食事の自己コントロールができなくなってしまうのです。
食品表示を見て、「調味料(アミノ酸)」と書かれているものは要注意です。

ここに紹介してきた「正しい食事」の中に、
今すぐ取り入れられることがたくさんあるのではないでしょうか?
今日、このあと口に入れるものから実践して、健康な心と体を作っていきましょう。

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